コラム
柔道整復師の年収はどれくらい?働き方やスキルで大きく変わる収入事情を徹底解説!
2025.8.13

柔道整復師の年収はどれくらい?働き方やスキルで大きく変わる収入事情を徹底解説!
柔道整復師は国家資格を持ち、整骨院や医療機関などで活躍する人気の職業です。
しかし、実際にどれくらいの年収が見込めるのか、どんな働き方を選べば収入が上がるのかは、なかなか知られていません。
この記事では、新卒の初任給から働き方別の年収差、さらにスキルアップによる収入アップ方法まで、柔道整復師の収入にまつわるすべてをわかりやすく解説します。
資格を取った柔道整復師の年収はどれくらい?気になる初任給事情
柔道整復師の初任給は他業種と比べてどのくらいなのか、気になりますよね。ここでは新卒時の給料や整骨院勤務の特徴、そして保険診療と自費診療の違いによる収入差について見ていきます。
新卒の初任給は月20万円前後が一般的
柔道整復師として資格を取得し、整骨院などに新卒で就職すると、初任給は月給20万円前後が相場です。
これは日本の他の業界と比較しても大きくは変わりませんが、手取りになると18万円を下回ることもあります。
この金額には残業代やインセンティブが含まれていないことが多く、生活を安定させるには他の収入源も必要になる場合があります。
ただし、勤続年数や経験を積めば徐々に昇給するケースも多いです。
整骨院勤務は手取りが少なめになりやすい
多くの柔道整復師が就職先として選ぶのが整骨院です。
しかし整骨院は保険診療が中心のため、利益率が低く、給料が抑えられる傾向にあります。
さらに福利厚生やボーナスが出ない院もあり、年収全体としてはやや少なめになります。
一方で、患者さんと長く関われるという魅力もあるため、お金よりやりがいを重視する人には向いている職場です。
保険診療と自費診療で収入差が出やすい
収入に大きな差をもたらすのが「保険診療」か「自費診療」かという点です。
保険診療は料金が決まっており、高い売上を出しにくい反面、安定した集客が見込めます。
一方で自費診療は料金設定を自由にできるため、単価を上げやすく、結果として年収にも大きく影響します。
特に自費診療を取り入れている院では、月収30万円以上、年収500万円以上を目指すことも可能です。
柔道整復師の働き方別に見る年収の差とは?
柔道整復師には整骨院勤務以外にもさまざまな働き方があり、それによって収入にも差が出ます。ここでは代表的な3つの働き方を比較してみましょう。
整骨院勤務は平均年収が300〜400万円程度
一般的な整骨院で働く柔道整復師の平均年収は300万円〜400万円程度です。
新人からスタートしても、5〜10年の経験を積むことで月給25万円以上を得られるケースも増えてきます。
ただし、院の経営状況や地域によっても大きく異なり、地方の小規模院では年収300万円未満という場合も少なくありません。
このため、整骨院勤務だけで生活を豊かにするには、他のスキルや副収入が必要になることがあります。
訪問マッサージはインセンティブ制で稼ぎやすい
訪問マッサージは高齢者や障がい者の自宅を訪れ施術を行うサービスで、インセンティブ制を採用している会社が多いです。
1件ごとに報酬が加算される仕組みのため、働いた分だけ稼げるという魅力があります。
月に100件以上をこなせば、年収600万円以上を目指すことも可能です。
ただし、移動時間や体力的な負担も大きいため、体調管理や時間の使い方が収入に直結します。
独立開業は収入に上限がない分リスクもある
柔道整復師として大きな収入を狙うなら、自分の院を開業するのが最も自由度が高く、収入の上限もありません。
うまく経営できれば年収1000万円を超えるケースもありますが、初期投資や集客、経営手腕が問われます。
また、売上が安定するまでには時間がかかるため、貯蓄や経営知識も必要です。
開業後は自分の判断で施術メニューや料金設定を決められるため、やりがいは非常に大きくなります。
年収が高い柔道整復師の特徴と共通する働き方
高収入を得ている柔道整復師にはいくつかの共通点があります。ここではその特徴と働き方を見ていきましょう。
自費診療を取り入れている
高収入を得ている柔道整復師の多くが、自費診療をメインに施術を行っているという特徴があります。
自由診療にすることで、施術1回あたりの単価を高く設定でき、同じ人数の患者でも売上が大きく変わります。
例えば、保険診療で1回500円のところ、自費診療で1回5,000円を設定すれば、10倍の売上となるわけです。
高単価であってもリピートしてもらえる技術と信頼があれば、安定した高収入が実現可能です。
地域密着型でリピート率が高い
リピート率の高さも年収を左右する重要なポイントです。
特に地域密着型の施術院では、口コミや紹介が多く、固定客がつきやすい傾向があります。
固定客が多ければ月の売上が安定し、経営にも余裕が生まれます。
誠実な対応や丁寧な施術を積み重ねることが、結果的に収入アップにつながるのです。
SNSやHPを活用して集客している
現代ではネットを活用した集客が欠かせません。
年収が高い柔道整復師はSNSやホームページ(HP)を駆使して、自分の院をうまく宣伝しています。
InstagramやYouTubeを活用して施術の様子を紹介したり、ブログで健康情報を発信することで、ファンや見込み客を増やせます。
広告費を抑えながらも集客効果を高めるためには、こうしたデジタルスキルが重要です。
スキルアップで柔道整復師の年収はどう変わる?収入を伸ばす方法
柔道整復師はスキルを磨くことで収入アップが期待できる職業です。ここでは、資格取得やメニュー拡充、講師活動などによる具体的な収入アップの方法を紹介します。
美容系やパーソナルトレーナーの資格を取得する
最近では美容やフィットネス分野への進出が注目されています。
美容整体や小顔矯正、パーソナルトレーナーなどの資格を取得することで、新たなサービスを提供できるようになります。
これらのサービスは自費診療として高単価を設定しやすく、顧客満足度が高いためリピート率も高まります。
特に女性客のニーズが高い美容分野は、柔道整復師としての技術を活かしやすく、差別化もしやすいジャンルです。
自費メニューを増やすことで単価を上げられる
単価を上げたいなら、自費メニューの充実が重要です。
骨盤矯正、猫背矯正、ストレッチ整体など、保険適用外のメニューを用意することで売上のベースを高められます。
また、施術のコース化や回数券の販売などを導入することで、顧客の継続利用も促せます。
定期的なメニュー改良や、新しい技術の習得も競争力アップにつながります。
講師やセミナー活動を始めると収入の柱が増える
柔道整復師として一定の実績ができたら、後進の指導や講師業も大きな収入源になります。
専門学校の非常勤講師やセミナー講師、オンライン講座の開設など、働く場所にとらわれないスタイルで活動できます。
特に近年はオンライン化が進んでいるため、動画講座やライブ配信などで全国の受講生にアプローチ可能です。
現場で得た知識や技術を言語化して伝える力も、これからの時代には必要とされるスキルになります。
職場によってこんなに違う!柔道整復師の年収モデルを徹底比較
柔道整復師の職場は整骨院以外にもさまざまあり、それぞれ年収や働き方に違いがあります。自分に合った職場を選ぶ参考にしてください。
大手整骨院チェーンは安定収入を得やすい
大手整骨院グループに就職すると、給与体系が明確で安定した収入を得られる傾向にあります。
また、研修制度や福利厚生が整っており、スキルを磨きながら安心して働けます。
ただし、マニュアル化された施術や、異動の可能性があることも理解しておく必要があります。
将来的に独立を考えている人にとっては、経営ノウハウを学べる環境としても魅力的です。
個人院は歩合制で実力次第の報酬になる
個人経営の整骨院や整体院では、歩合制を採用しているところも多く、実力次第で高収入が狙えます。
一方で、施術のクオリティや接客スキルによって収入が大きく変動するため、プレッシャーもあります。
施術以外にもSNSやチラシ配布などの集客業務を任されることもあり、マルチな能力が求められます。
自分の力で成果を出したいという意欲のある方にはぴったりの環境です。
医療機関勤務は福利厚生が充実している
病院やクリニックなど医療機関に勤務する場合、社会保険や有給休暇などの福利厚生が充実しています。
年収は350万〜450万円程度が多いですが、安定した勤務時間や休日を確保できるため、生活とのバランスが取りやすいです。
また、医師や看護師と連携しながら働くことで医療知識も深まり、キャリアアップにもつながります。
子育て中の方や、安定を重視したい方にはおすすめの職場です。
副業や転職でチャンス拡大!柔道整復師の年収を増やすには?
本業だけで収入を増やすのが難しいと感じた場合は、副業や転職も検討してみましょう。柔道整復師ならではのスキルを活かせる副業や新たな選択肢を紹介します。
整体やリラクゼーション業で副業がしやすい
整体院やリラクゼーションサロンでは、柔道整復師の知識や技術を活かした副業が可能です。
週末や夜間の空いた時間にアルバイトをしたり、自宅で出張整体を行うケースも増えています。
副業の収入は月に5万円〜10万円程度になることもあり、本業の収入と合わせて大きな助けになります。
副業を始める際は、勤務先の就業規則や法律に注意する必要があります。
異業種に転職して年収を上げる選択もある
柔道整復師の資格を活かしながら、異業種に転職するという選択肢もあります。
たとえば、医療機器メーカーや健康食品会社の営業職、ヘルスケア系スタートアップなどでは、専門知識が高く評価されることがあります。
業界によっては年収500万円以上も期待でき、スキルの幅も広がります。
医療とビジネスをつなぐ新しいキャリアパスとして注目されています。
フリーランスとして業務委託で働く方法もある
最近では、柔道整復師として業務委託で働くフリーランスも増えています。
契約先の施術所やデイサービス、フィットネスクラブなどで、自由に働くスタイルです。
働く時間や場所を自分で選べるメリットがある一方で、安定収入を得るには自己管理能力が不可欠です。
また、確定申告や保険の手続きなど、自営業者としての責任も求められます。
今後どうなる?柔道整復師の年収と業界の将来性
柔道整復師の将来性は明るい一方で、制度の変更などに左右される部分もあります。今後の動向を予測し、長く働けるキャリアを考えていきましょう。
高齢化社会で需要が安定している
日本は世界有数の高齢化社会であり、柔道整復師の活躍する場は今後ますます増えると予想されています。
特に介護予防や慢性痛への対応、訪問マッサージなどの分野で高い需要があります。
地域包括ケアシステムの一端を担う存在としても、柔道整復師の役割は重要です。
高齢者に寄り添う姿勢が、これからの社会ではより求められるでしょう。
保険制度の見直しが収入に影響を与えやすい
一方で、保険制度の変更が収入に大きな影響を及ぼす可能性もあります。
診療報酬の改定や不正請求対策の強化により、保険収入の厳格化が進む傾向にあります。
これにより、保険診療に依存している院では経営が厳しくなる恐れがあります。
将来的には、自費診療や複数の収入源を確保する戦略が不可欠となるでしょう。
自費サービスの拡大で成長の可能性がある
自費サービスは今後の成長分野として期待されています。
美容整体、トレーニング指導、企業向け施術など、柔道整復師のスキルを応用したサービスが広がっています。
オンライン予約やサブスクリプションモデルなどの導入で、新しい顧客層を取り込むチャンスもあります。
業界全体がアップデートされていく中で、柔軟な発想と行動力がカギとなります。
柔道整復師の年収に関するQ&A|よくある疑問に答えます
ここでは、柔道整復師を目指す方や現場で働く方がよく抱く疑問に答えていきます。
未経験でも整骨院に就職できる?
はい、国家資格を取得していれば未経験でも整骨院に就職できます。
現場では実践的なスキルが求められるため、就職後の研修やOJTを通じて成長していきます。
特に人手不足の地域では未経験者も歓迎される傾向があります。
まずは見学や面接で自分に合った職場を見つけることが大切です。
夜勤や休日出勤はある?
基本的には日勤が中心ですが、整骨院の営業時間や職場によっては休日出勤や夜間勤務があることもあります。
特に駅前や商業施設内の店舗では、夜遅くまで営業しているところも多いです。
働き方を選ぶ際には、ライフスタイルに合った勤務時間を事前に確認しておくことが重要です。
プライベートとの両立を重視するなら、医療機関や訪問系の職場も選択肢に入ります。
資格を取るのにどれくらいの費用がかかる?
柔道整復師の資格を取得するためには、専門学校や大学などで3年間学ぶ必要があり、学費は300万円〜500万円程度が相場です。
国や自治体の奨学金や教育ローンを利用することで、負担を軽減することもできます。
卒業後は国家試験に合格する必要がありますが、近年の合格率は60〜70%前後となっています。
しっかりと勉強すれば十分に合格が目指せます。
女性の柔道整復師でも稼げる?
もちろん可能です。女性柔道整復師のニーズは年々高まっており、美容整体や産後ケアなどの分野で特に活躍できます。
患者さんの中には女性施術者を希望する方も多く、女性ならではのきめ細かい対応が評価されています。
また、SNSや動画を活用した発信でも人気を集めやすい傾向があります。
開業や副業も含めて、柔軟な働き方ができるのがこの職業の魅力です。
まとめ|柔道整復師 年収を知って、理想の働き方を目指そう
柔道整復師の年収は、働き方やスキル、そして努力次第で大きく変わります。
整骨院勤務から独立開業、訪問施術、講師活動、副業など多彩な選択肢があるのがこの職業の魅力です。
収入だけでなく、やりがいや将来性を見据えて、自分に合った働き方を選んでください。
年収アップのためには、まずは行動することが何より大切です。
接骨院・整骨院の開業は、ジャパン柔道整復師会にお任せください!
今回この記事では柔道整復師の収入事情の徹底解説をしてきました。それを踏まえて、今回の記事を読んだ方の中で整骨院の開業を本格的に検討し始めた方もいらっしゃるかと思います。
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