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柔道整復師会とは?整骨院を支える重要な団体を徹底解説

柔道整復師会とは?整骨院を支える重要な団体を徹底解説!

整骨院を経営したり、開業を目指している人にとって、「柔道整復師会」という名前は一度は聞いたことがあるはずです。しかし、実際にどんな団体なのか、何をしてくれるのか、具体的に知っている人は意外と少ないかもしれません。

本記事では、柔道整復師会の基本的な役割から、加入のメリット・デメリットまでをわかりやすく解説していきます。これから整骨院を始めたい方、すでに開業していてサポートを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

中学生でもわかる言葉で丁寧に説明しますので、安心して読み進めてください。

 

柔道整復師会とはどんな団体なのか?基本をわかりやすく解説

まずは、柔道整復師会という団体が何のために存在しているのか、基本的な部分から説明します。

 

国家資格を持つ柔道整復師の団体

柔道整復師会とは、柔道整復師という国家資格を持つ人たちが集まって作られている団体です。柔道整復師は、ケガの治療や体のゆがみを整える施術をする専門家で、主に整骨院で働いています。国家資格を持っているということは、国から正式に認められている専門職であるという証です。そのため、柔道整復師会も信頼できる団体として多くの人に知られています。

この団体に所属することで、同じ資格を持つ仲間とつながることができ、情報の共有や助け合いができるようになります。

資格を活かした仕事を安定して続けるために、こうした団体の存在はとても大切です。

 

公益社団法人として認められている

柔道整復師会は、「公益社団法人」として国に認められている団体です。これは、ただの任意団体とは違い、「社会のために役立つ活動をしている」と国から評価されていることを意味します。

公益社団法人になるには、厳しい基準をクリアしなければなりません。そのため、活動内容や財務の管理もきちんと行われています。

会員が安心して参加できるよう、運営が透明であることが大きな特徴です。

また、社会貢献の一環として、地域の健康イベントやスポーツ大会などへの協力も行っています。

 

厚生労働省と関わりがある

柔道整復師会は、厚生労働省とも関わりが深い団体です。柔道整復師という資格自体が厚生労働省の管轄であるため、制度の変更や法律の改正などもこの省から出されます。柔道整復師会は、そのような変更にいち早く対応し、会員に正しい情報を届ける役割を担っています。

個人で情報を集めるのは難しいこともあるので、専門団体からの情報提供はとても助かります。

厚生労働省との連携によって、最新の制度に対応した施術や請求ができるようになります。

 

柔道整復師会とは何をしてくれる組織なのか?主な役割とサポート内容

柔道整復師会に入ると、さまざまなサポートを受けることができます。ここでは、主なサポート内容について紹介します。

 

保険請求の手続きをサポートしてくれる

整骨院では、健康保険を使って施術を行うことがよくあります。そのため、保険請求の手続きはとても重要です。しかし、この手続きは専門的で難しい部分も多く、間違えると支払いが遅れたり、認められなかったりすることもあります。

柔道整復師会に入っていれば、保険請求のやり方や書類の作成をサポートしてもらえます。また、請求内容に不備がないか確認してもらうこともできます。

これによって、安心して施術に集中できるようになります。

 

法改正や制度変更の情報を教えてくれる

保険制度や施術に関する法律は、年々少しずつ変わっていきます。こうした変化を知らないままでいると、知らないうちに違反してしまう可能性もあります。

柔道整復師会では、制度や法律の変更をいち早く知らせてくれるので安心です。勉強会や資料などを通じて、最新の情報をわかりやすく教えてくれます。

個人で調べる手間が省けるうえ、正確な情報を元に施術ができます。

 

講習会や勉強会を開催してくれる

柔道整復師は、一度資格を取ったら終わりではなく、常に学び続けることが大切です。そのため、柔道整復師会では、技術や知識を高めるための講習会や勉強会を頻繁に開催しています。

新しい施術方法や法律の知識、患者さんとの接し方など、幅広い内容が学べます。

また、他の整骨院の先生と交流するチャンスもあり、情報交換や仲間づくりにも役立ちます。

 

経営相談やトラブル対応もしてくれる

整骨院を運営していると、経営上の悩みやトラブルも起こります。たとえば、患者さんとのトラブルや、スタッフの教育、収入の不安定さなどです。柔道整復師会では、経営の相談にも乗ってくれます。必要に応じて専門家を紹介してもらえる場合もあります。また、保険者(保険を管理する側)とのトラブルにも対応してくれるので、安心して運営できます。

 

柔道整復師会とはどのように整骨院経営を支えてくれるのか?

柔道整復師会の役割は、個人の活動だけでなく、整骨院全体の経営を助けることにもあります。

 

レセプトの提出や点検を代行してくれる

レセプトとは、保険請求の明細書のことです。これを毎月作成し、提出する必要がありますが、手間がかかる作業です。

柔道整復師会に入っていれば、このレセプト作業を代行してくれるサービスがあります。ミスを防ぎ、スムーズに保険請求ができるようになります。

その分、施術や患者対応に集中できる環境が整います。

 

スタッフの教育やスキルアップを助けてくれる

整骨院を成長させるには、スタッフのレベルアップも大切です。柔道整復師会では、スタッフ向けの研修やセミナーも開催しています。

受付や施術補助をするスタッフが成長すれば、院の雰囲気も良くなり、患者さんの満足度も上がります。

 

保険者とのトラブルを未然に防げる

保険者からの調査や問い合わせにきちんと対応できないと、返戻(請求の差し戻し)や支払い拒否になることもあります。柔道整復師会では、こうした事態を防ぐために、日頃から適切な記録や対応を教えてくれます。その結果、トラブルのリスクが少なくなります。

柔道整復師会とは別に整骨院が個人で対応しなければならないこと

柔道整復師会は多くの支援をしてくれますが、整骨院を運営するうえで、どうしても自分自身で行わなければならないこともあります。

 

毎日の施術や患者対応は自分で行う

患者さんに対する施術や接客は、整骨院のスタッフや院長が直接行う仕事です。柔道整復師会はサポートはしてくれますが、施術の代行はできません。

そのため、患者さんとの信頼関係を築くことや、症状に合わせた適切な処置を行うことがとても大切です。日々の積み重ねが、整骨院の評判やリピート率に影響を与えます。

技術だけでなく、丁寧な言葉づかいや笑顔も重要なポイントです。

 

院内の経営や集客は院長の役割

柔道整復師会は、経営に関する相談は受けてくれますが、実際にどう動くかは院長次第です。

スタッフの採用、広告の出し方、キャンペーンの企画など、集客や経営の工夫は自分で考える必要があります。

柔道整復師であると同時に経営者であるという意識を持つことが、成功の鍵となります。

地域のニーズを知り、患者さんが通いやすい整骨院を目指すことが大切です。

 

税金の申告や経理は自分で管理する必要がある

整骨院を開業すると、個人事業主として税務管理が必要になります。売上や経費の記録、確定申告などは自分で行うか、税理士に依頼する必要があります。

柔道整復師会が直接代行してくれるわけではないので、数字に関する基本的な知識も必要です。

経理ソフトを使ったり、専門家のサポートを受けたりするのも一つの方法です。

お金の流れをしっかり把握することは、健全な経営に欠かせません。

 

柔道整復師会とはどう違う?他の関連団体との違いを比較

整骨院業界には柔道整復師会以外にも、いくつかの関連団体があります。それぞれに特徴がありますので、違いをしっかり理解しておくことが大切です。

 

全国柔道整復師連合会は政治的な活動が中心

全国柔道整復師連合会(全整連)は、主に政治的な活動や法制度の改善を目的とした団体です。国会議員と連携した陳情活動や、制度変更に対する意見の提出などを行っています。

柔道整復師全体の地位向上を目指す団体であり、直接的な経営支援や保険請求の代行などは行っていません。

「制度を変えたい」「もっと声を上げたい」と考える人に向いています。

現場のサポートというよりは、業界全体の未来を考える組織です。

 

柔道整復師協同組合は柔道整復師のサポートが主な支援内容

柔道整復師協同組合は、柔道整復師の保険請求や開業サポートなど、柔道整復師の業務をサポートする団体です。主な目的は、柔道整復師の福利厚生の増進、業務効率の向上、そして業界の発展に貢献することです。

 

保険請求代行業者はサポート内容が限定されている

保険請求代行業者は、文字通り保険の請求業務のみを代行してくれる業者です。作業の一部を外注することで、自分の時間を確保することができます。

しかし、法律改正の情報提供や講習会など、柔道整復師会が行っている幅広いサポートは受けられません。

費用も発生するため、内容と価格のバランスをよく見極める必要があります。

単発的な業務代行には便利ですが、包括的な支援を受けたい人には不向きです。

 

柔道整復師会とは入会すべき?メリットとデメリットをチェック

ここまでの内容をふまえて、柔道整復師会に入会するべきかどうかを考えるポイントを紹介します。

 

保険請求や法令対応で安心できるメリットがある

最大のメリットは、安心して整骨院経営ができるという点です。保険請求の代行やサポート、法改正の情報提供など、安心材料が多くあります。

万が一トラブルが起こっても、相談先があるというのは大きな心の支えになります。

また、勉強会や講習会を通じて、常に知識や技術をアップデートできます。

 

地域や会によって費用やサービス内容が異なるデメリットがある

一方で、柔道整復師会は地域によって運営されているため、入会費や年会費、提供されるサービスに差があります。

「思っていたほどサポートがなかった」「費用が高い」と感じることもあるかもしれません。

入会前にしっかり調べ、実際にどのような支援が受けられるのかを確認することが大切です。

 

独立して自由に経営したい人には制約を感じることもある

柔道整復師会のルールに従わなければならない場面もあるため、自由なスタイルで経営したい人には、少し窮屈に感じることもあるかもしれません。

とくに、自分の方針を強く持っている人や、新しい取り組みを自由に行いたい人には注意が必要です。

ただし、それも安心して働ける環境を整えるためのルールと考えると、納得しやすくなります。

 

まとめ|柔道整復師会とは整骨院経営においてなぜ重要なのか

ここまでの内容をまとめると、柔道整復師会は整骨院を経営する上で非常に心強い存在です。

 

法的・制度的な安心感を得られる

保険制度や法律の変更に対応するための情報提供やサポートが受けられることで、安心して施術に集中できます。

 

経営の負担を軽くできる

保険請求や経営相談など、時間と手間のかかる業務を一部サポートしてくれるため、運営の負担が軽減されます。

 

学びや交流の機会がある

勉強会や講習会を通じて、技術や知識の向上だけでなく、他の整骨院とのつながりも生まれます。

孤独になりがちな開業医にとって、大切な支えとなります。

自分に合った形で活用すれば、柔道整復師会は整骨院経営の大きな味方になってくれます。

 

 

【接骨院・整骨院の開業は、ジャパン柔道整復師会にお任せください】

今回この記事を読んで、整骨院の開業を本格的に検討し始めた方もいらっしゃるかと思います。

 

整骨院の開業は、ぜひジャパン柔道整復師会にお任せください。

 

ジャパン柔道整復師会では、接骨院・整骨院の開業を全面的にサポートしております。

  • 事業計画の作成
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