コラム
整骨院で必須の自費メニュー! 展開するときのポイントとは?
2022.6.7
近年、保険の施術だけでなく、「自費メニュー」を導入することが増えてきました。自費メニューは他院との差別化を図るためにも重要になってくるので、激戦区である整骨院業界で勝ち抜くためには必要なものです。
そこで今回は、整骨院で必須の自費メニューを展開していく際に、どのようなこと考えていくべきかについて、展開する際のポイントについて、詳しく解説していきます。
自費メニューが必須となっている背景
20年前までであれば保険の施術だけでも経営していけましたが、整骨院や接骨院の保険請求金額は年々減少しています。それにより、保険の施術だけでなくプラスアルファで自費のメニューを導入していかないと厳しい状況になってきています。
さらに、整骨院や接骨院は店舗数が増加してきているので、10年後には申請できる療養費が今の半分程度になる可能性もあります。
また、周りの整骨院もどんどん自費中心の営業に切り替わってきており、それぞれがその整骨院の個性を打ち出さなくてはならないため、ただ単に自費メニューを導入するだけでは競争に勝てなくなってきています。
そのほかにも、保険の支払元の「健康保険組合」自体が経営に困窮していることも関係しています。現状として多くの健康保険組合が赤字経営になっており、合併などを繰り返してなんとか経営を行っています。
このような背景から、整骨院や接骨院ではますます自費メニューを導入していく必要性が増加していくでしょう。
自費メニューの種類をご紹介
では、そんな自費メニューにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、代表的な自費メニューについて紹介していきます。
【運動療法】
運動療法は多くの整骨院で取り入れられていますが、自費メニューとして展開できることは意外と知られていません。運動りょうほうは、運動によって障害や疾患の症状を改善したり、予防したりするために行う運動です。整骨院の運動療法では、ターゲットの年齢を低めに設定し、部活をしている学生さんに向けたトレーニングを行うことも1つの手段です。
【マッサージ・ストレッチ】
ストレッチや電気治療のみで経営を行っている整骨院もありますが、マッサージを自費メニューとして追加しても利益が狙えます。マッサージとは、手技によって筋肉疲労を緩和させたり血流を良くさせたりする施術です。自費メニューとして追加する際には、時間制で展開し、長時間の施術の場合は予約制にすることをオススメします。
【物理療法】
整骨院では物理療法は珍しいので、それを自費メニューで展開する手段もあります。他の自費メニューより初期投資は多くかかりますが、物理療法は自動で施術を行ってくれるため、患者さんの回転率が上がり、収益を上げることができます。長期的に見て安定したい方にはおすすめの施術です。
【骨盤調整】
姿勢の悪さや腰痛など、お悩みの原因の上位に上がるのが骨盤です。産後の骨盤のずれに特化した運動を提供することで、開いた骨盤をもとに戻るように調整することが期待できます。
【鍼灸】
鍼灸は整骨院と親和性が高いので、多くの整骨院が導入している自費メニューです。患者さんとしても受け入れやすい施術なので、初めて自費メニューを導入するのにはオススメの施術です。しかし、鍼灸は飽和状態になってきているので、しっかりとメリットとデメリットを考えた上で導入するようにしましょう。
【パーソナルトレーニング】
パーソナルトレーニングとは、筋トレ、ヨガ、エアロビクス、スポーツ指導などといった多くの種類があります。中にはフィットネスジムを備え付けている整骨院もあります。柔道整復師ならではの視点でアドバイスができるため、普通のフィットネスジムでは長続きしなかった人も続けやすいという強みがあります。
自費メニューを考える時のポイントとは?
自費メニューを導入する上で、どのようなことを考えていけばいいのでしょうか。ここでは、自費メニューを展開する際のポイントについて解説します。
ポイント①自店舗の客層を考慮する
自費メニューを導入したとしても、来院する患者さんのニーズに合ったメニューでなければ導入する意味がなくなってしまいます。自店舗の立地や客層などを考えてどのメニューを導入していくか選別し、メニューだけでなく店舗の作りや体制をそのメニューに合わせることも重要になってきます。
例として、ある整骨院の実例をご紹介します。この整骨院は、新しいの住宅街の近くにあり、小さなお子さんを持つ家族向け、特に主婦層が主な客層になっています。そのためメニューも産後の骨盤矯正や美容鍼などを強く打ち出しており、整骨院内にキッズルーム、保育資格を持つスタッフを常駐するなどしていいます。
基本的に自費メニューはどこの整骨院も同じことをやっており、ここの整骨院にしかないメニューというのはほぼ存在しません。そのため、どの施術を打ち出していくか、そのためにどうするのかが大切になってきます。
ポイント②急なメニューの転換や価格変更はしない
自費メニューで新たな患者さんを獲得しようとすると、保険診療をおこなってきた既存の患者さんの離反が起きてしまう可能性があります。
あくまでも、患者さんを大切にする姿勢や利益の追求を出しすぎないことが重要であり、このような姿勢が今後の経営を支えていくことにつながります。目の前の利益だけを求めるのではなく、患者さんのことを考えて自費メニューの導入を行っていくようにしましょう。
自費メニューの開発に役立つ!レセコンシステム「NOAH」の機能とは?
ここまで、自費メニューの種類や、考える際のポイントについて解説してきました。しかし、自費メニューを開発するのに苦戦することもあると思います。そこで、自費メニューの開発に役立つ、レセコンシステム「NOAH」についてご紹介いたします。
「NOAH」とは、ジャパン柔道整復師会が提供しているレセコンシステムです。具体的な機能として、「分析機能」があります。分析で客層をかなり細かく把握することができるため、どのメニューを出していくことが適しているのかについての参考にすることができます。また、実際のメニュー自体の売れ行きや分布も把握することができるため、その後のアクションについても、分析し改善していくことができます。これらの機能により、自費メニューの開発をスムーズに進めていくことができます。
レセコンシステム「NOAH」についての詳しい説明はこちらのリンクから見ることができるので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください!
ジャパン柔道整復師会は自費メニューの開発をお手伝いします!
自費メニューの導入は、今後整骨院を経営していく上で必ず必要になってくる事柄です。自費メニューには多くの種類があり、自店舗に適した自費メニューを導入していくことが、既存の患者さんと新規の患者さんを獲得していくには必須になってきます。
しかし、自店舗に適した自費メニューがどのようなものなのかわからない方も多いと思います。適したメニューでないと、導入をしても思っていたような効果が出ない可能性もあります。
ジャパン柔道整復師会では、その店舗に適した自費メニューの開発やそのほか集客に関する相談まで、接骨院開業のサポートや安定経営のお手伝いを行ってきた豊富な経験によってサポートいたします!
整骨院に導入する自費メニューにお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!