コラム
【接骨院・整骨院向け】事業計画書の書き方とは?失敗しないための3つの注意点も解説
2024.11.20
整骨院を開業する際、事業計画書は経営を成功させるための基本的なツールとなります。事業計画書は、整骨院のビジョンを具体化し、将来の計画を明確に示すものです。本記事では、整骨院を成功に導くための事業計画書の重要なポイントと、作成時に押さえておくべき内容について詳しく解説します。
事業計画書をしっかりと作り込むことで、金融機関からの融資を受けやすくなるだけでなく、整骨院の経営指針として役立ちます。この記事を参考に、しっかりと準備を整え、整骨院の開業を成功させましょう。
接骨院・整骨院の開業に必要な事業計画書とは?
整骨院を開業する際、事業計画書は経営の道標となる重要な書類です。開業後の運営方針を明確にし、成功に向けた具体的な行動計画を示す必要があります。
整骨院の経営を成功させるための指針
事業計画書は整骨院の経営方針を定めるための重要なツールです。経営の目的や方向性を明確にし、どのような整骨院にしていくのか、そのビジョンを具体化することができます。
特に、新しいサービスや治療法の導入、顧客ターゲットの設定など、開業前に明確にしておくことで、無駄なく効率的に経営を進められます。
計画に基づいて行動することで、方向性がブレずに整骨院経営を進めることができるため、成功の可能性が高まります。
金融機関や投資家への説明資料として重要
事業計画書は、金融機関や投資家に対する説明資料としても非常に重要です。資金調達を行う際に、どのように収益を上げていくか、将来の成長計画を具体的に示すことで、信頼性を高められます。
また、数字やデータを用いて収益予測を示すことで、融資や投資の意思決定を促す強力な武器となるでしょう。
事業計画書が整骨院の成長を支える理由
事業計画書は、ただ開業時に作成するだけでなく、開業後も経営の進捗を確認し、修正すべき点を見つけるためのツールとして活用できます。これにより、事業の方向性を常に最適化し、整骨院の成長を持続的に支えることができるのです。
具体的には、計画通りに収益が上がっているか、経費が予定内で収まっているか、ターゲット層にしっかりとリーチできているかを確認するための指標として機能します。
接骨院・整骨院の事業計画書に含めるべき基本内容
事業計画書には、整骨院の経営に必要な情報を網羅的に含める必要があります。以下に、事業計画書に盛り込むべき基本的な内容を解説します。
創業の目的と整骨院のコンセプト
まず、整骨院を開業する目的と、提供するサービスや治療に対する明確なコンセプトを記載しましょう。創業の動機や、地域社会に対してどのような貢献を目指しているのかを具体的に示します。
例えば、「地域住民の健康をサポートする」という大きなビジョンのもと、どのような治療方針やサービス提供を行うのかを詳細に述べるとよいでしょう。
経営者の略歴と実績
次に、経営者自身の経歴や実績について記載します。特に、医療業界での経験や、整骨院の運営に関連する資格・スキルなどを強調することが重要です。
この情報は、金融機関や投資家が経営者に対する信頼性を判断する際に役立ちます。しっかりとした経歴と実績を示すことで、事業計画全体の信頼性も高まります。
提供する治療サービスの内容と強み
整骨院が提供する具体的な治療サービスと、その強みを明確に記載します。他の整骨院との差別化ポイントや、特定の治療に強みがある場合、それを詳細に述べることで競争優位性を高めることができます。
例えば、「スポーツ選手向けの専門治療」や「女性専用のリラクゼーション施術」など、ターゲット層に響く特色を具体的に記述しましょう。
ターゲット層とマーケティング戦略
ターゲットとなる顧客層を明確に定義し、その層に向けたマーケティング戦略を事業計画書に記載します。どのようにしてターゲット層にリーチするのか、具体的な広告やプロモーションの方法を検討することが重要です
例えば、地域の高齢者向けの施術を重視する場合は、地域のイベントやコミュニティに参加して宣伝する方法を取り入れるとよいでしょう。
資金計画と収支予測
整骨院を運営するための初期費用や運転資金、さらには今後の収支予測についても詳細に記載します。特に、収益が見込まれる具体的な数字や時期を示すことで、経営計画の現実性を裏付けます。
正確な収支予測がないと、資金調達の際に信用を得にくくなるため、ここは丁寧に作り込みましょう。
接骨院・整骨院の市場調査を事業計画書に反映するポイント
地域の人口統計や需要を把握する
整骨院を開業する地域の人口統計や、整骨院の需要を調査しましょう。年齢層や職業、健康意識の高さなど、ターゲット層の特徴を掴むことが重要です。
例えば、地域に高齢者が多ければ、リハビリや介護に特化したサービスが求められる可能性があります。逆に、若い世代が多ければ、スポーツケアや予防医療を打ち出すことが有効です。
競合整骨院の状況を分析する
同じエリアにある競合整骨院の数や、それらの強み・弱みを調査し、自分の整骨院がどのようにして競合と差別化できるかを考えます。
競合の治療内容や価格帯、サービスの特徴を把握することで、自院の立ち位置を明確にし、競合に勝つための戦略を練ることができます。
競合との差別化を明確にする
市場調査を通じて得た競合情報を基に、自院の差別化ポイントを事業計画書に記載します。他の整骨院が提供していないサービスや特長を強調することで、顧客に選ばれる理由を明確にできます。
たとえば、「完全予約制で待ち時間がない」や「最新の機器を使った専門的な治療」など、競合と異なるアプローチを強調しましょう。
接骨院・整骨院の開業資金を事業計画書に記載するポイント
開業資金を明確にし、どのようにその資金を調達するかを事業計画書にしっかりと記載することで、開業の実現可能性を高めます。
初期投資の内訳を明確にする
初期投資に必要な費用の内訳を事細かに書き出します。設備費、内装費、スタッフの初期給与など、あらゆる項目をリストアップしましょう。
資金不足を避けるためにも、見落としのないように細かく計画することが重要です。
運転資金の見積もりと管理方法
開業後、運転資金がどれくらい必要かを見積もり、それをどのように管理していくかを計画します。資金がショートしないように、月ごとの支出計画を詳細に立てましょう。
また、予想外の支出に備え、余裕を持った資金管理が求められます。
資金調達方法を具体的に記載する
開業に必要な資金をどのように調達するか、具体的な方法を事業計画書に記載します。銀行からの融資や、親族からの借り入れ、または投資家からの資金提供など、多様な調達方法を検討しましょう。
どの資金調達方法が最適かを検討し、実行可能な計画を立てます。
接骨院・整骨院の集客戦略を事業計画書に落とし込むコツ
ターゲット層に合わせた広告手法を検討する
ターゲット層にリーチするために、どのような広告手法を採用するかを具体的に検討します。オンライン広告やチラシ配布、地元新聞など、ターゲットに合わせた手段を取り入れましょう。
たとえば、若年層にはSNS広告、高齢者には地元の新聞広告やチラシが有効です。
SNSや口コミの活用方法を示す
SNSを使った集客や口コミによる宣伝効果も見逃せません。特に、FacebookやInstagramといったSNSを使って、ターゲット層に直接アプローチする方法は現代において効果的です。
また、口コミを促進するために、紹介キャンペーンや割引などのインセンティブを提供することも検討しましょう。
地域密着型のプロモーション戦略を立てる
地域密着型の整骨院を目指す場合、地元住民との信頼関係を築くプロモーションが有効です。地域イベントに参加したり、商店街との提携を行ったりすることで、地域に根付いた集客戦略を立てることができます。
接骨院・整骨院の事業計画書でリスクと課題を明確にするコツ
整骨院を経営する上で考えられるリスクや課題を事前に想定し、それに対する対策を事業計画書に記載しておくことが重要です。
資金繰りや経営面でのリスクを想定する
資金繰りがうまくいかない場合や、収益が予想以上に少なかった場合などの経営リスクを事前に想定し、それに対する対策を考えておきましょう。
具体的には、緊急時の資金調達方法や、費用削減の方法を考えることが大切です。
集客不振や競合出現への対策を立てる
開業後に集客が思うようにいかない場合や、近くに新しい競合ができた場合の対策も考慮しておきます。キャンペーンや価格戦略、サービスの改善など、柔軟な対策を準備しておくことが重要です。
法的リスクやトラブル対応の備えを記載する
整骨院は、治療に関するトラブルや法的リスクが伴うビジネスでもあります。顧客との契約や、万が一のトラブル時の対応策を事業計画書に記載しておくことで、リスクを軽減することができます。
接骨院・整骨院の事業計画書作成で失敗しないための3つの注意点
事業計画書を作成する際、失敗しないために気をつけるべきポイントを押さえておきましょう。
十分に市場調査や競合分析を行う
市場調査や競合分析が不十分だと、開業後に予想外の問題が発生する可能性があります。徹底的なリサーチを行い、競合状況や地域のニーズをしっかり把握しましょう。
現実的な収益計画を立てる
事業計画書に記載する収益計画は、現実的である必要があります。過度に楽観的な見通しは避け、現実的な数字で計画を立てることで、リスクを最小限に抑えます。
曖昧な集客戦略は避ける
集客戦略が曖昧だと、開業後に顧客を集めることが難しくなります。具体的なターゲット層と、それに対応した集客戦略を明確に記載しましょう。
接骨院・整骨院の事業計画書を効率的に作成する2つの方法
事業計画書を効率的に作成するためには、適切なツールやリソースを活用することが大切です。
事業計画書テンプレートの活用
事業計画書作成に慣れていない場合は、テンプレートを活用することで効率的に作業を進められます。テンプレートを使えば、必要な項目があらかじめ用意されているため、漏れなく計画書を作成できます。
専門家のアドバイスやコンサルティングを活用する
事業計画書作成に不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることも有効です。ビジネスコンサルタントや会計士、税理士などの専門家に相談することで、より精度の高い事業計画書を作成できます。
【まとめ】接骨院・整骨院の事業計画書作成のポイント
整骨院の事業計画書を作成する際には、しっかりとした市場調査と現実的な収支計画、具体的な集客戦略が欠かせません。また、リスク管理や資金調達の方法についても十分に検討し、計画書に盛り込むことが重要です。
本記事で紹介した内容を参考に、整骨院の成功に向けた事業計画書を作成し、開業後の順調な経営を目指しましょう。
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