コラム

レセプト請求でありがちな間違いは？再請求の方法も解説！

2022.3.23

整骨院（接骨院）を経営していくうえで、切り離せないのが「レセプト対応」になります。

レセプト請求に間違いがあった場合、提出した保険医療機関からレセプトが差し戻されてしまいます。これを“返戻”といいますが、この返戻が発生すると再請求しなければならず、しかも診療報酬を受け取るまでの時間が遅延してしまいます。

もし、整骨院を開業したばかりでレセプト請求が返戻されてしまったら、自院の安定した経営は見込めませんよね。

そこで今回は、整骨院におけるレセプト請求の間違いをなくし、安定した自院の経営を行っていくための方法などについて解説していきます。

1.レセプト請求でありがちな間違いとは？

レセプト請求を行う際に発生しがちな間違いは、大きく以下のようなものになります。

・保険証の内容間違い

・保険証とレセプトの記号番号の相違

・性別の相違

・異なる住所の記載

このほか、すでに保険証の期限が切れてしまっている患者さんなのに、レセプト上は古い保険証の情報が載ってしまっているケースや、一部負担割合が違っていることによる金額の相違も少なくありません。

また、あまり見かけませんが、定期的に発生するレセプト請求の間違いとして、整骨院に通院する患者さんにはランダムで「受診者照会」という、本当にこの施術内容で合っているか？という確認書面みたいなものが保険者から送られてくることがあります。

それが、実際のものと違うとされて返戻になってしまうケースもあります。この受診者照会は、患者さんがよくわからずに回答してしまって、結果的に相違になるケースが多いため、事前にそういう書面が届くかもしれないということ、わからない場合は整骨院に問い合わせることを伝えておいたほうが良いかもしれません。

レセプト請求に間違いがあり、返戻されてしまったら正しい内容にレセプトを修正し、場合によっては内容確認を行って再請求する必要があります。

レセプトの再請求は、発生したらすぐに行うべきですが、受付期間が決まっています。レセプト請求を提出し、審査支払機関から返戻されるのは数ヶ月先になります。レセプト請求が返戻されたら、修正して再請求が行えるのは次の月の初旬という、いわゆる一般的なレセプト請求期間と同じです。

そのため、もしレセプト請求に返戻が発生してしまった場合、その月のレセプト請求に合わせて、返戻されたレセプトの再請求も行わなければならないということになります。簡単にいえば「二度手間」になるということです。

当然、雇用している事務スタッフにも負担がかかりますし、もしご自身でレセプト請求を行っている場合は、診療にも影響が出かねません。そのため、レセプト請求は確実に、間違いのないように提出しなければならないのです。

レセプト再請求の流れは以下のようになります。

①手書きのレセプト請求書は、間違いを二重線で訂正し、正しい内容を記載する

②返戻事由によっては、患者さんに再提出を依頼する（保険証の記載ミスなど）

③患者照会の相違の場合、患者さんに回答間違いを確認し、一筆間違いだったということを記してもらう

④レセプト請求の修正が終了したら、支払い審査機関と保険者に再請求を行い、内容に問題がなければ翌月に診療報酬が支払われる

ここで気をつけなければならないのは、紙によるレセプト請求の場合、審査支払機関から送られたレセプトの写しに修正内容を記していかなければならないという点です。

改めてレセプトを印刷し直して提出しても、受理されることはないので要注意ですよ。

整骨院を開業して、安定した経営を行っていく上で絶対に避けなければならないのがレセプト請求の間違いによる返戻です。ただ、自院の経営や診療などの日常業務に忙殺されている先生にとって、レセプト請求にまで腐心しなければならないのは大変ですよね。

そこで、レセプト請求の間違いによる返戻を事前に防ぐために、レセプト請求代行サービスを活用することをおすすめします。これは、審査支払機関にレセプト請求を送付する前に、事前に審査して確認するジャパン柔道整復師会がご提供するサービスです。

第三者によるチェックが入ることで、内容に関するケアレスミスや認識の相違などを未然に防ぐことができます。

たとえば、患者さんの情報に関して間違いが多い名前の間違いですが、特に旧字と新字による相違など、細かいことですが相違が発生してしまうと返戻の対象になります。こうした気付きづらいミスを防ぐのがレセプト請求代行サービスの活用なのです。

さらに、本来はレセプトを作成すると、請求先に封筒を用意して、それぞれ郵送しなければなりませんが、レセプト請求代行サービスを利用すれば代行団体にまとめて送るだけで簡単です。もしレセプト請求に間違いがあった場合、レセプトが戻ってくる仕組みになっています。

ジャパン柔道整復師会では、レセプト請求代行サービスを提供することで、開業間もない整骨院の先生方に安定経営のためのサポートをご提供しています。業務の効率化や経営の安定化をお考えの先生は、ぜひ一度ご相談ください。スムーズなレセプト請求のお手伝いをさせていただきます！