コラム
整骨院経営の年収はどれくらい?リアルな収入事情と年収アップの方法
2025.6.23

整骨院を経営してみたいけど「本当に稼げるの?」と気になっていませんか?
この記事では、全国平均の年収から年収が決まる仕組み、さらに年収アップの具体的な方法まで、整骨院経営のリアルを徹底解説します。
これから開業を目指す方や、すでに整骨院を経営している方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
整骨院経営での年収の平均ってどのくらい?
このパートでは、整骨院経営者の平均年収と、それに影響する主な要素を解説します。
全国平均は約400〜600万円が目安
整骨院経営者の年収は、全国平均で約400〜600万円程度と言われています。
これは国税庁の統計や、民間の調査データからも見て取れる数字であり、サラリーマンの平均年収と比較しても遜色ない水準です。
ただし、この金額はあくまで平均のため、実際には300万円台から1,000万円以上を稼ぐ人までさまざまです。
経営のやり方や立地、集客方法によって大きく年収が変わるのが実情です。
地域によって大きく変わる
整骨院の年収は<地域による差が大きいのも特徴です。
都市部では人口が多く、集客の機会も多いため比較的高収入を得やすい傾向があります。
一方、地方では競合が少ない反面、人口自体が少ないために売上も制限されやすいです。
家賃などのコストも地域によって大きく変わるため、利益にも直結します。
自費診療の割合が高いと平均年収も上がる
整骨院の収益モデルには「保険診療」と「自費診療」があります。
自費診療の割合が高いほど年収も高くなる傾向にあります。
保険診療は報酬が定められており、単価が低い傾向がありますが、自費診療では独自に料金設定が可能で、利益率も高いです。
美容メニューや整体、トレーニング指導などを自費で導入することで、年収の底上げが期待できます。
整骨院経営の年収はどうやって決まるの?
年収は施術の単価や来院数、人件費など、複数の要素によって構成されます。
施術単価と来院数でほぼ決まる
整骨院の売上は「施術単価 × 来院数」でほぼ決まります。
たとえば、1人あたりの施術単価が5,000円で、1日20人が来院すれば、1日の売上は10万円です。
月間営業日が25日なら、売上は250万円となります。
単価と来院数をどうやって伸ばすかが、年収を上げるカギになります。
スタッフの数と人件費も影響する
スタッフを雇うと、当然ながら人件費がかかります。
人件費は整骨院経営における大きな固定費の一つで、利益に直結します。
施術を分担できるメリットはあるものの、利益を圧迫するリスクもあります。
そのため、人員配置は年収を考える上で重要な戦略ポイントです。
保険診療と自費診療のバランスで変わる
保険診療に偏りすぎると、収益性が低くなりがちです。
一方で、自費診療だけに頼ると集客が難しいこともあります。
保険診療と自費診療のバランスを取りながら、経営の安定化を図ることが必要です。
地域のニーズを把握し、それに応じたサービス提供が求められます。
営業時間の長さや定休日も関係する
営業時間が長いほど、1日に対応できる患者数は増えます。
しかし、長時間営業は体力的・人件費的に負担が増えるため注意が必要です。
また、定休日の設定によっても月間の売上が変動します。
無理のない範囲で、できるだけ営業日を確保することが年収に貢献します。
整骨院経営で年収をアップさせるためのポイントとは?
年収を上げるには、いくつかの実践的な工夫が必要です。
自費メニューを充実させる
高単価な自費メニューを導入することで、利益率が大きく向上します。
例えば、美容鍼灸、骨盤矯正、スポーツコンディショニングなどは人気があります。
専門性をアピールすることで、他院との差別化にもつながります。
メニューは継続して改善・追加することで、リピート率にも影響します。
リピート率を上げる仕組みを作る
リピートしてもらえる仕組みを作ることが年収アップには不可欠です。
定期的なフォローアップや、回数券の導入などが効果的です。
継続的に通ってもらえる患者が増えると、安定した収入が見込めます。
信頼関係の構築が何よりも大切です。
LINEやSNSで集客力を上げる
現代の整骨院経営では、LINEやInstagram、X(旧Twitter)などのSNS運用がカギです。
キャンペーン告知や来院予約、患者さんとのコミュニケーションにも使えます。
費用をかけずに情報発信ができるため、コストパフォーマンスも高いです。
発信内容に一貫性を持たせると、ブランディングにもつながります。
口コミやGoogleマップ対策をする
Googleマップの口コミは新規患者の来院を大きく左右します。
良い口コミを増やすために、来院後にレビューをお願いする仕組みを整えましょう。
写真や投稿頻度も評価に影響するため、こまめな更新が重要です。
悪い口コミには真摯に対応する姿勢も評価されます。
整骨院経営の年収は個人院とグループ院で違うの?
整骨院には、個人で運営する「個人院」と、複数店舗を運営する「グループ院」があります。
個人院はグループ院よりも自由度が高く利益率が高い場合もある
グループ院はその安定性が魅力の一つですが、個人院ではグループ院に比べて、経費を自分でコントロールできるため、利益率が高くなる可能性があります。
自分の裁量で価格設定や営業スタイルを決められるのが大きな魅力です。
ただし、すべてを自分で行う必要があり、経営のリスクも高まります。
集客力が弱いと、年収も不安定になりやすいです。
経営ノウハウの有無が差になる
整骨院経営では、施術技術だけでなく経営スキルや集客ノウハウも重要です。
数字に強い人や、マーケティングの知識がある人ほど成功しやすいです。
経営ノウハウを身につければ、個人でも高収入を狙えます。
逆に、それらを軽視すると赤字経営に陥る可能性もあります。
整骨院経営の年収を開業直後と安定期で比較してみよう
開業したばかりの時期と、経営が安定してからでは年収に大きな違いがあります。
開業直後は赤字や年収ゼロもありえる
整骨院を開業したばかりの頃は、利益が出ないどころか赤字になるケースも多いです。
店舗の初期投資(内装、機器、広告費など)や、開業後すぐに患者が増えるわけではないことが主な原因です。
そのため、開業前には半年〜1年分の生活費や運転資金を準備しておくことが重要です。
「最初の1年をどう乗り越えるか」が、その後の経営に大きく影響します。
安定期には1000万円超えも狙える
開業から2〜3年が経過し、リピート率や自費診療の割合が高くなれば、年収1,000万円を超えることも現実的です。
特に都市部や専門メニューを持っている院では、安定的な高収入を得ている事例も多数あります。
スタッフを育成して複数のベッドを効率的に回すことができれば、さらに年収アップが可能です。
信頼と実績が積み重なれば、地域での評判も高まり、患者数の増加が期待できます。
軌道に乗るまでの期間は平均3年程度
整骨院経営が安定するまでの期間は平均して3年ほどです。
この間にどれだけ経営努力をしたかで、その後の収益構造が大きく変わってきます。
特に初年度は、集客やメニュー構成、価格設定などに試行錯誤する必要があります。
柔道整復師としての腕だけでなく、経営者としての視点も持つことが大切です。
整骨院経営の年収に影響するランニングコストとは?
収益を増やすには、支出にも注意が必要です。ここでは整骨院経営に必要な主なランニングコストを紹介します。
テナントの家賃が大きく影響する
経営を続けるうえで最も大きな固定費がテナントの家賃です。
都市部や駅近の立地では、月額家賃が20万円以上になることもあります。
反面、地方や郊外では10万円未満も可能ですが、その分集客に工夫が必要です。
家賃は月々必ず発生するため、収益計画において最重要項目となります。
広告費や集客ツールの費用がかかる
開業初期や新メニュー導入時などには、広告宣伝費が必要です。
チラシ、ポータルサイト掲載、SNS広告など、集客に使える手段は多岐にわたります。
効果測定をしながら、費用対効果の高い施策に絞って投資することが成功のカギです。
ホームページ制作やSEO対策にも費用がかかる場合があります。
スタッフの給与や保険料が固定費になる
スタッフを雇用する場合は、給与、社会保険料、交通費などが毎月の固定費になります。
正社員だけでなく、アルバイトやパートスタッフも含めて人件費は経営を圧迫する要因となり得ます。
患者数が増えたからといって、むやみに人を増やすと赤字になることもあります。
必要な業務を見極め、適切な人員配置をすることが求められます。
医療機器や備品のリース費用も見逃せない
整骨院では、電気治療器、牽引機、ベッド、タオルなど様々な備品が必要です。
これらの機器は購入だけでなくリース契約にする場合も多く、毎月の支払いが発生します。
リース契約は初期費用が少ない反面、長期間にわたって費用がかかる点に注意が必要です。
必要最低限の設備からスタートし、売上に応じて設備を充実させていく方法もあります。
整骨院経営で高年収を目指す人がやっていること
実際に年収1,000万円以上を達成している経営者が実践している行動をご紹介します。
治療技術だけでなく経営も学んでいる
高年収を実現している整骨院経営者の多くは、経営についても積極的に学んでいます。
経営セミナーやコンサルタントの活用、マーケティング本の読破など、自ら情報を取りに行く姿勢が重要です。
経営の基本を知っていれば、売上が減った時も冷静に対策を打てます。
数字に強くなることが、経営者としての第一歩です。
地域密着で口コミを増やしている
地域に根ざした活動や、親しみやすい接客も年収アップに貢献します。
患者との距離が近く、リピートされやすい院ほど、安定的な収益が生まれます。
地元のイベントへの参加や、地域情報誌への掲載なども有効な施策です。
「あそこなら安心して通える」と思ってもらえる関係性が大切です。
治療以外のサービス(美容・整体)を取り入れている
最近では、治療にとどまらず、美容メニューや整体などの幅広いサービスを提供する整骨院が増えています。
美容鍼、小顔矯正、筋膜リリース、姿勢矯正など、自費で高単価なメニューが人気です。
これにより新たな客層を獲得し、年収アップにつなげることができます。
1つの専門分野に特化するより、複合型の方が収益性が高くなる傾向にあります。
MEO対策やインスタ運用で集客している
高収益の整骨院では、MEO(Googleマップ上位表示)やSNSの活用に非常に力を入れています。
検索で上位に出ることで、新規患者の来院数が安定します。
Instagramではビフォーアフターの写真や、施術動画、キャンペーン情報などを発信しています。
無料でできる集客方法を最大限に活用しているのが特徴です。
まとめ|整骨院経営 年収のリアルと成功のヒント
整骨院の経営は、工夫と努力次第で年収1,000万円以上も十分に目指せるビジネスです。
しかし、開業当初は赤字リスクもあるため、事前の準備と計画が不可欠です。
自費診療の強化、リピート率の向上、SNS・口コミ集客の活用など、具体的な戦略を持つことで安定した収益を得られるようになります。
成功するためには「治療家」であるだけでなく、「経営者」としての目線を持つことが重要です。
ぜひ本記事を参考に、理想の整骨院経営を実現してください。
【接骨院・整骨院の開業は、ジャパン柔道整復師会にお任せください】
今回この記事を読んで、整骨院経営の年収について理解した上で、整骨院の開業を本格的に検討し始めた方もいらっしゃるかと思います。
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