コラム

接骨院・整骨院の内装の6つのチェックポイントとは?内装工事の注意点も解説

接骨院や整骨院の内装は、患者さんの心地良さや信頼感を左右します。どのような内装が最適か、迷っていませんか?

この記事では、接骨院・整骨院の内装における重要なチェックポイントを明らかにし、注意点や費用相場も詳しく解説します。

機能的でありながらも温かみのある空間作りの秘訣を学び、患者さんにとって居心地の良い接骨院・整骨院を目指しましょう。

接骨院・整骨院の内装における構造設備基準とは

接骨院や整骨院の内装には、特定の構造設備基準が求められます。

まず、施術室は最低6.6平方メートル(約2坪)、待合室は3.3平方メートル(約1坪)の面積が必要です。施術室は外気との連絡を確保するため、面積の7分の1以上が開放可能であるか、あるいは適切な換気設備を備える必要があります。また、衛生管理のため、手指消毒設備や流し台の設置が望ましいとされています。

 

建物が住居と店舗を兼ねる場合、両者は構造上独立しており、それぞれの出入り口を設ける必要があります。施術室と待合室は壁で完全に区切られていなければならず、ベッドを複数設置する際には、カーテンなどで仕切り、患者のプライバシーに配慮することが重要です。さらに、整骨院と他の治療院を併設する場合は、施術室を壁で区切る必要がありますが、一人での施術の場合はこの限りではありません。

 

消防法に基づき、消火器の設置や防火措置も重要な要素です。地域によっては保健所の指導内容が異なる場合があるため、具体的な基準については管轄保健所に確認することをおすすめします。

接骨院・整骨院の内装のチェックポイント6選

接骨院・整骨院の内装のチェックポイントについて解説していきます。

デザイン

おすすめの内装デザイン①:ブルー

ブルーは青空を思わせる開放感とリラックス効果を持つ色で、接骨院や整骨院の内装に最適です。

この色調は患者さんに好印象を与え、多くの方からの支持を得ています。治療空間に穏やかで安心感をもたらすため、ブルーは一番人気のある色彩の一つです。

おすすめの内装デザイン②:グリーン

グリーンは安心感や調和を象徴する色で、患者さんの心を穏やかにします。

この自然を連想させる色調は、リラクゼーション効果が高く、治療空間にぴったりです。

おすすめの内装デザイン③:ホワイト

ホワイトは清潔感を象徴し、医療施設のイメージにも一致します。

汚れが目立ちやすいこともあり、施設の衛生状態を保つためにも適しています。ホワイトを基調とする内装は、患者さんに清潔で安心感を与える効果があります。

おすすめの内装デザイン④:ピンク

ピンクは柔らかさと優しさを表現する色で、患者さんに温かみのある印象を与えます。

この色調を取り入れることで、治療空間がより親しみやすく感じられ、リラックスした雰囲気を演出できます。

 おすすめの内装デザイン⑤:オレンジ

オレンジは明るく元気な印象を与える色で、ポジティブな空間作りに貢献します。

この活気ある色使いは、患者さんに活力をもたらし、楽しい雰囲気を生み出す効果があります。

おすすめの内装デザイン⑥:木目調

木目調の内装は、心が和む空間を作り出します。

自然の温もりを感じさせる木目調は、リラクゼーション効果が高く、患者さんが安心して施術を受けられるような環境を提供します。温かみのあるデザインで、患者さんに安らぎの時間をもたらします。

設備・インテリア

接骨院・整骨院の内装では、法的な「構造設備基準」を満たすことが基本です。加えて、医療機器や家具の配置計画も重要です。

特に、元々事務所など他用途で使用されていたスペースを整骨院に改装する際は、大型機器や家具の配置で無駄なスペースが生じないよう注意が必要です。機能性と快適さを両立させたインテリア設計が求められます。

受付周辺

受付スペースのデザインは、患者さんの第一印象に直結します。

施術スペースと同じくらいの重要性を持ち、応対と事務作業の両方に対応できる広さが必要です。保険証やカルテなどの個人情報が外から見えないよう配慮した設計が重要です。機能的でありながらもプライバシー保護に配慮した設計が望ましいでしょう。

書類・備品の収納

書類や備品の整理収納スペースは、効率的な院内運営に不可欠です。

特に健康保険請求に関わるカルテや施術録は、必要に応じてすぐにアクセスでき、かつ5年間の保管義務を満たせるスペースが必要です。また、清潔なシーツやタオルの収納にも十分なスペースを確保し、衛生環境を維持しましょう。

コンセントの配置

受付周辺では、パソコンやプリンター、電話などの電子機器の使用が多いため、コンセントの配置に注意が必要です。

患者さんがケーブルにつまずく危険性を避けるため、電源の必要な機器の近くに十分なコンセントを配置することが大切です。安全かつ効率的な電源利用のための計画が重要です。

院内の段差

整骨院の内装では、患者さんの安全を最優先に考える必要があります。

特に車椅子や松葉杖を使う方が利用することを考慮し、院内の段差をなくすことが重要です。出入り口は自動ドアにするなど、バリアフリー設計を積極的に取り入れることで、すべての患者さんが安全に利用できる環境を整えましょう。

接骨院・整骨院における内装の施工業者の選び方

接骨院や整骨院の内装を任せる施工業者を選ぶ際、その業者が接骨院や鍼灸院の運営に関する十分な知識を持っているかが重要です。

業者選定のポイントとして、まずは過去1年間の施工実績を確認しましょう。また、工事現場での確認も不可欠です。図面に基づき、設備内容や医療機器の配置を現場で直接確認しながら見積もりを取ることが大切です。

 

見積書の明細は、各項目が具体的に記載されているかをチェックしましょう。一括りで記載された曖昧な内容ではなく、細かく分類された明瞭な記載が望ましいです。さらに、工程表も分かりやすく、引き渡し日が明確になっていることが重要です。工事完了後の一定期間にわたる補償があるかも、契約前に確認しておくべき点です。

これらの要素を総合的に考慮し、信頼できる業者を選定することが成功への鍵となります。

接骨院・整骨院の内装工事における注意点

接骨院や整骨院の内装工事を行う際には、特に細部にわたる要望や期待を施工業者に明確に伝えることが重要です。

時折、施工業者に全てを任せた結果、期待していた仕上がりと異なるケースがあります。内外装のデザインに関する具体的な希望や要件は、遠慮せずに詳細に伝える必要があります。これにより、施工業者はより正確に要望に沿った工事を行うことができ、結果として満足のいく内装に仕上がります。また、施工中のコミュニケーションを密にすることで、誤解や誤った方向への進行を未然に防げます。

プロジェクトの初期段階から細かな部分まで明確に意思疎通を図ることが、成功への鍵となります。

接骨院・整骨院の内装工事の費用相場はいくら?

接骨院や整骨院の内装工事の費用は、一般的に坪単価で計算されます。

標準的な内装デザインの場合、坪あたりの費用は約20〜30万円の範囲になることが多いです。もしデザインのグレードを少し上げると、坪単価は30〜50万円に上がる可能性があります。一方で、高級感を演出し、他の店舗との差別化を図るハイグレードなデザインを望む場合は、50万円以上の坪単価が見込まれます。

これらの費用は、使用する材料の種類、デザインの複雑さ、施工業者の技術レベルや評判などによって変動します。また、既存のスペースを再利用する場合と、新規に内装を施工する場合では、費用も異なる可能性があります。

具体的な費用を知るためには、複数の施工業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。

内装以外にかかる費用や資金調達の方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

⇒接骨院・整骨院の開業で内装以外にかかる費用・資金調達の方法とは

接骨院・整骨院の内装費用を抑える2つの方法

接骨院・整骨院の内装費用を抑える方法を2つご紹介します。

居抜き物件を検討する

接骨院や整骨院の内装費用を節約する一つの方法は、居抜き物件を利用することです。

居抜き物件は、前のテナントが残した設備や内装を活用できるため、新規に内装工事を行うよりもコストを大幅に抑えることができます。特に、以前が医療関連の施設だった物件なら、必要な設備やレイアウトがすでに整っている可能性が高く、改装にかかる費用と時間を削減できます。

ただし、居抜き物件を選ぶ際は、既存の設備やデザインが自院のコンセプトや機能要件に合致しているかを慎重に検討することが重要です。

相見積もりを取る

内装工事の費用を抑えるもう一つの方法は、複数の施工業者から相見積もりを取ることです。

複数の業者に見積もりを依頼することで、各業者のサービス内容や価格を比較し、最もコストパフォーマンスが高い業者を選ぶことが可能になります。見積もりを比較する際には、単に価格だけでなく、提案される内装の質、工事の期間、アフターサービスなども総合的に考慮することが大切です。

また、業者に競合他社との見積もりを行っていることを伝えることで、より適正な価格で提案を受けられる可能性が高まります。

まとめ【接骨院・整骨院の内装の相談はジャパン柔道整復師会へ】

接骨院や整骨院の内装に関するチェックポイントは多岐にわたります。適切な内装設計の選定、構造設備基準の遵守、そして費用相場の理解が重要です。

ジャパン柔道整復師会は、開業を目指す方々にとって大きな助けとなります。

ジャパン柔道整復師会は事業開始の段階でのアドバイスやガイダンスを提供し、新たな事業の立ち上げに貢献します。実践的な研修から最適な立地選び、商圏分析まで、包括的なサポートを受けられます。

 

ジャパン柔道整復師会の提供する革新的なレセコンシステム「NOAH」や、レセプト請求の代行サービスを活用することで、治療に集中し、日々の事務作業の負担を軽減できます。これにより、患者様との向き合い方が変わり、技術の向上に専念することが可能になります。接骨院・整骨院の開業と運営に関して、ジャパン柔道整復師会は確かなパートナーとなるでしょう。

接骨院・整骨院の内装のことなら、ジャパン柔道整復師会にご相談ください。

コラム一覧に戻る