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補助金を活用することでレセコンを導入。整骨院経営をよりスムーズに
2021.12.27
現在、整骨院経営にとってレセプトの作成を行うソフトウェア「レセコン」は必要不可欠である、ということはご存知の通りですが、実はこのレセコン、導入する際に補助金を使うことで有利に導入できるケースもあります。そこで今回は、補助金でレセコンを導入する手順などを解説していきます。
1.レセコン導入で活用できるのはIT導入補助金
整骨院(接骨院)の業務の中でも最も重要なのがレセプトに関わる業務と言われています。正式には「柔道整復施術療養費支給申請書」と言い、通称「レセプト」と言われ、1回の施術にかかった費用を定められた書式で記載する必要があります。
このレセプト作成は知識があれば自力で行うことができますが、作業が頻雑なためほとんどの整骨院ではコンピュータ化がされています。それがレセコンです。しかしレセコンは、安価な物もありますが、信頼のおける確かな物を導入するには、高額な資金が必要になるため、二の足を踏んでいる整骨院経営者も数多くいます。そこで当会で紹介しているのがIT導入補助金の活用です。
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際の経費を補助する経済産業省中小企業庁の制度です。働き方改革や人件費の高騰、人員不足などに対応するために中小企業や小規模事業者にも生産性の向上が求められており、ITツールの導入をサポートするために制度化したものです。
具体的には、売上アップや業務効率化といった自社の課題やニーズにあったITツール、さらには感染リスクを軽減するための非対面化を促進するためのITツールを導入するためのものです。申請に必要なITツールの要件は細かく分類されていますが、レセコンに関するツールは主に下記に該当します。
「業務プロセス」「種別:共通プロセス」「Pコード:共P-04」「プロセス名:会計・財務・経営」
年度ごとに補助金の申請が行われており、「IT導入補助金2021」の交付申請は2021年12月22日17時が最終締め切りになっています。次年度についての概要はまだ未定ですので、今回のコラムでは「IT導入補助金2021」の概要について次の項目から紹介していきます。
2.IT導入補助金2021の申請はあらゆる業種の事業者が可能だった
「IT導入補助金2021」は、中小企業および小規模事業者が申請することができますが、その業種は多彩で製造業、宿泊業、卸・小売業、運輸業などあらゆる業界の事業者が可能でした。もちろん医療関連施設も申請することができます。
「IT導入補助金2021」では、対象事業者である中小企業や小規模事業者について下記のように定義づけをしています。整骨院に関わる部分を抜粋しましたので、確認してください。
(中小企業などの定義)
・医療法人、社会福祉法人…常時使用する従業員の数が300人以下の者
・そのほかの業種…資本金の額又は出資の総額が出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人事業主
(小規模事業者の定義)
・製造業その他…常時使用する従業員の数が20人以下の会社及び個人事業主
これらの条件をクリアし、「IT導入補助金2021」が適用になる場合に交付申請を行います。
3.IT導入補助金2021の申請はIT導入支援事業者がサポート
「IT導入補助金2021」を申請するには下記のような流れで行います。
①IT導入支援事業者およびITツールを選定する
②「gBizIDプライム」アカウントを取得する(補助金申請に必要な法人代表者もしくは個人事業主専用のアカウントです)
③「SECURITY ACTION」を実施する(情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です)
④IT導入支援事業者が「申請マイページ」へ招待する
⑤申請マイページへの補助事業者情報を入力する
⑥IT導入支援事業者がITツール情報および事業計画を入力し、申請内容を確定する
⑦補助事業者が申請マイページでITツール情報および事業計画を確認し、宣誓する
⑧補助事業者が申請マイページから事務局へ応募を申請する
ここで重要なのがIT導入支援事業者です。補助事業者とともに事業を実施するパートナーとして、補助金の交付申請や実績などの報告、手続きのサポートなどを行います。事務局および外部審査委員会によって審査され、採択されたものが認定されています。
ジャパン柔道整復師会ではこのIT導入支援事業者に認定されており、当会で提供しているレセプトシステム「NOAH」は補助金対象製品となっております。そのため「IT導入補助金2021」を活用して導入していただくことが可能となっています。
次年度も同制度が実施されれば、今年度同様に申請手続きについてもサポートさせていただきますので、安心してご相談ください。
4.ジャパン柔道整復師会のレセプトシステム「NOAH」とは?
当会では、会員のみなさまが整骨院経営を円滑に行えるように多彩なサービスを提供しています。その一つがレセプトシステム「NOAH」です。NOAHはレセプトを作成するだけではなく、オンラインのメリットを最大限に活用して整骨院の運営や経営をサポートしています。
NOAHの具体的な機能は下記になります。
・コミュニケーション機能
NOAHにはメッセージ欄があり、ジャパン事務センターからレセプトに関する連絡事項が届くシステムになっています。
また事務センターと画面を共有することができ、同じ画面を見ながらの遠隔サポートも可能です。そのため入力や使い方などで不明な点がある場合も、不安を感じることなく使用することができます。
・分析機能
患者さんの情報をデータベース化して一元管理することができ、細かい抽出条件で絞り込む機能も搭載しています。そのため患者さんのリピート率、離反率、来院傾向などをひと目で把握することができます。またエリア選択によって地域ごとのデータを把握することもできます。
さらに、ラベル印刷機能も搭載しているためCSVを抽出し、DMなどの発送にも役立てることができます。例えば、来院が遠のいている患者さんに対して、ベストなタイミングで来院を促すようなPRができるのです。
・作業効率UP機能
オンラインのメリットを最大限活用しており、事務所のパソコンだけではなく、自宅や外出先でもインターネット環境があれば、NOAHを閲覧することができます。そのため空き時間や電車での移動中などに作業ができ、作業効率がUPします。
またサブアカウントのオプションを活用すれば、3台のパソコンで3人が同時にログインして作業することもできます。1台だけで作業するよりも、作業時間を短縮することができます。
・そのほかNOAHだけの特徴的なシステム
受診者入力ではエンターキーを押すことによって次の入力エリアに移動するなど、入力省力化のための工夫を行っています。またオプションの保険証リーダーを導入すれば、文字情報を自動取り込みすることもできます。
カルテを入力する際に傷病名が選択制になっていたり、警告メッセージの表示などで返戻防止対策を行っており、正しいレセプトを作成できるようにあらゆる工夫がされています。
また、窓口で処理をする際にレシートプリンターとキャッシュドロアーを導入していれば、レセコンをそのままレジスターとして利用することができます。さらに労災は労災指定用紙、自賠責は白紙のコピー用紙に印刷することが可能で、自賠責や労災のレセプト作成も簡単に行うことができます。
このようにレセコンシステム「NOAH」に搭載された多彩な機能で、レセコン作成だけではなく、整骨院運営および経営を円滑にサポートしていきます。
5.まとめ
ジャパン柔道整復師会のレセプトシステム「NOAH」は、多機能で幅広い使い方ができます。計算ソフトと同様のレセコンに比べて費用は若干高額になりますが、補助金を活用することでお得に導入することができるので、ぜひ検討してください。
今年度の「IT導入補助金2021」は終了していますが、次年度の情報が発表され次第、サポートを開始させていただくので、ぜひ事前にお問い合わせください。