コラム
接骨院・整骨院を開業すると年収はいくらになる?高収入を目指すコツも解説
2023.11.9
接骨院や整骨院を開業しようと思ったとき、最初に気になるのは 年収ではないでしょうか。
本記事では、新しく開業を検討している方々へのヒントとして、接骨院・整骨院開業後の平均年収や、高収入を実現するための具体的なコツを詳しく解説します。
接骨院を独立開業すると年収はいくらになる?
接骨院や整骨院の専門家、柔道整復師の平均年収は、大体300万円から700万円の間とされています。
しかし、具体的な収入は、経営のスタイルや方針、さらには経営に関する知識やスキルによって大きく変動します。以下でそれぞれの年収について解説していきます。
1人で経営している接骨院
1人での接骨院経営は、準備段階でのマーケティング知識の有無が大きく影響します。
しっかりとした計画と知識があれば、年収400万〜600万円の収入が見込めます。しかし、計画性が乏しく開業した場合、年収200万円以下となることも。施術可能な患者数は1日20人程度が上限となるため、月収100万円、年収で考えると大体1200万円ほどが目安となります。
独立経営の利点として、自分のライフスタイルに合わせて稼ぎ方を調整できる点が挙げられます。
従業員を雇って経営している接骨院
スタッフを増員することで、施術可能な患者数は増加し、収入も向上するチャンスがあります。
成功すれば、1人経営よりも収入が増え、年収数千万円を超えることも。しかし、スタッフ教育や人件費などのコストも同時に増加するため、慎重な経営が求められます。
複数のスタッフがいることで、業務分担がしやすく、1つの接骨院での受け入れ能力も増える利点があります。
分院経営している接骨院
技術や経験を積んだスタッフを自分の接骨院の分院として活用するかどうかによって、年収が大きく変わってきます。
分院を増やすことでの経営拡大は、1院ごとに約1000万円の年収増を期待することができます。スキルアップしたスタッフを適切に配置し、継続的に雇用することで、経営の安定と収益増を実現することができます。
接骨院開業における年収アップの2つのコツ
接骨院開業における年収アップの2つのコツをお伝えします。
自費診療メニューを用意する
接骨院の主な治療対象として、骨折や脱臼、捻挫、打撲などが公的医療保険制度でカバーされます。しかし、こうした症状で訪れる患者の数は限定的です。そのため、保険診療のみを提供しての継続的な経営は難しさを増しています。
ここで注目すべきなのが、自費診療メニューの取り入れです。自費診療では施術内容や料金の設定が自由度が高く、これを上手く取り入れることで、より多くの顧客を呼び込み、利益の拡大が望めます。
独自性を持った施術メニューを増やすことで、他とは一味違うサービスを提供することが可能になります。
集客に力を入れる
接骨院の成功のカギとして、多くの人々にその存在を知ってもらい、実際に来院してもらうことが挙げられます。これを実現するための方法として「集客」が不可欠です。
チラシやDMといった従来のアナログな手法も効果的ですが、現代においてはSNSを駆使したWEB集客も大変重要です。ネットを活用することで、より多くの人々に効率的にアプローチすることができ、高い集客効果が期待できます。
アナログとデジタル、双方の手法を組み合わせることで、最大の効果を得られるでしょう。
集客については、以下の記事もご覧ください。
【接骨院】年収を高めるため開業前にすべき3つのこと
接骨院の年収を高めるため開業前にすべき3つのことをご紹介します。
集客しやすい立地を選ぶ
事業の成功には立地選びが大変重要です。
立地選びには2つの考え方があり、一つはターゲットに基づく方法、もう一つはコンセプトからのアプローチです。例として、アスリート向けの治療を提供する場合、学校周辺が適しています。一方、サラリーマンをターゲットにしたい場合、オフィスの多い地域や大きな駅周辺が考えられます。
コンセプトベースでの選定では、高齢者が多く住む場所や駅近くの商店街など、サービスが光る場所を選ぶことが肝心です。
立地選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
コンセプトを明確化する
開業後に取り組める範囲には制限があるため、開業前にしっかりとしたリサーチを行い、独自の魅力を持つコンセプトを確立することが大切です。
成功への一つの秘訣は、特色あるコンセプトを持ち、それを通して多くの顧客にアピールすること。そのため、どのようなサービスを提供するのか、どんな顧客をターゲットにするのか、それらを明確にすることで繁盛する土台を築きましょう。
コンセプトについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
商圏調査を実施する
立地とコンセプトが確定したら、次に商圏調査を行いましょう。
住民の人口構成、通行人数の差異、最寄り駅の情報などを詳細に調査します。役場や図書館、インターネットで得られるデータも有効です。さらに、周辺の施設や信号、河川などの情報も取得すると良いでしょう。また、実際に現地を訪れることで、実際の雰囲気や環境を把握できます。
この商圏分析を通じて、その場所の特性や利点、欠点を理解し、それをもとに最適なサービス提供を考えることが求められます。
接骨院を開業した場合の年収についてのQ&A
接骨院を開業した場合の年収についての質問にお答えしていきます。
接骨院を開業したら年収1000万円は目指せる?
接骨院を開業した場合、年収1000万円を超える可能性もあります。
しかし、この金額を追い求めるなら、あなたの接骨院が非常に注目される必要があります。そのためには、高い技術力と実績が欠かせません。1000万円という額面を実現するには、治療技術の習得や継続的な学びが不可欠となるでしょう。
具体的には、専門的な治療方法を提供するために、柔道整復師としての知識や技術の深化に努めることが求められます。もし高い年収を目指すのであれば、接骨院を開業する前から、しっかりとした勉強やトレーニングに時間と労力を投じる必要があることを覚えておいてください。
まとめ
今回の記事では、接骨院・整骨院を開業した場合の年収について解説してきました。
経営のスタイルや方針、さらには経営に関する知識やスキルによって年収は大きく変動しますが、大体300万円から700万円の間とされています。そして上手く行けば、年収1000万円を目指すことも可能です。
接骨院や整骨院の開業を検討する際、多くの課題や準備に直面します。しかし、心強い味方としてジャパン柔道整復師会がしっかりとしたサポートを展開しています。
特に開業前、成功への道を模索するフェーズでのバックアップは計り知れません。物件の選定、商圏分析、融資関連の書類サポート、そして専門的な研修など、幅広いサポートが受けられます。
さらに、ジャパン柔道整復師会が提供する「NOAH」という最先端のレセコンシステムや、レセプト請求の代行サービスを活用すれば、煩雑な医療関連の事務作業を大幅に削減することができます。その結果、専門的な治療や患者様との対話に専念することができ、接骨院の成功に一歩近づくでしょう。
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